こんにちは。救命士のタケルです。
救急車で仕事しています。
最初から結論
この記事を読まれているということは、今まさに大事なお子さんの顔に傷がついてしまったことかと思います。一刻も早く対応したいという思いが強いでしょうから、結論から先に述べます。
- まずは止血をしましょう。安易にこすることはしてはいけません。圧迫止血で十分です。
- 砂だらけの場合は流水で洗い流しましょう。ガラスの場合は無理に取ろうとしてはいけません。
- 擦り傷の場合は自然に治りますが、傷が深く、ぱっくり開いているような場合は処置が必要です。
- 顔の目立つところに縫うような傷がある場合は「形成外科」を探しましょう。
- 形成外科は縫合のスペシャリストです。傷跡を残しづらい縫合をしてくれるかもしれません。
- 6~8時間を過ぎると縫合ができなくなる可能性があります。縫合が出来ても跡が残りやすくなる状態にもなります。慌てる必要はありませんが、夜間の場合は翌日の受診だと間に合わなくなるかもしれませんので、判断の目安にしてください。
- 髪の毛で隠れてしまうような目立たない場所に怪我がある場合は「外科」の受診で問題ないかと思います。
- 頭であれば「脳外科」、骨などの異常がありそうであれば「整形外科」でもいいでしょう。
- 形成外科はかなり専門性の高い診療科目ですので、見つけられない場合は外科で縫合してもらいましょう。放置はいけません。
補足の情報
怪我をしてしまった事実は変えられません。
怪我をした時のことを悔やんだり、考えたりするよりもまず、自分が何をすべきかを冷静に考えましょう。
夜間は形成外科が見つかることは、ほぼありえないと思っていた方がいいでしょう。
#7119に電話をして、遠くでもいいから照会してほしいと希望を伝えれば見つかる可能性が高まります。もし見つかった場合は、電話をして受診ができるかどうかを確認してから向かってください。
仮に救急車を呼んだとしても、形成外科につれていける保証はありません。
救急隊に希望を伝えることは必要ですが、希望が叶うことの方が珍しいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
大切なお子さんの顔に傷がついたとなれば、不安になるのは無理もありません。
ですが、慌てる必要は全くありません。
正しく行動すればいいのです。
このブログが多くの人の役に立ちますように。
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