本当に恐ろしい交通事故…けがをした時の本当の対処法を教えます。

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こんにちは。救命士のタケルです。
救急車で仕事しています。

今回は交通事故時の対応について書いていきます。

交通事故には大まかに2つあります。
ご存じの通り、物損事故と人身事故です。

今回はタイトル通り人身事故の際にできる応急処置についてです。
※加害者か被害者かは関係ありません

今すぐやるべき行動

事故を起こして、けが人がいる場合はまず下記の通り行動してみてください。

  • まず、事故を起こしてしまったことを自覚し冷静になる。
  • まずは自分の安全を確認する。(多重事故がないかやガソリン漏れがないか等)
  • けが人の数を把握する。
  • けが人の様子をうかがう。
  • 歩けるようなら安全な位置に移動する。
  • 歩けないようなら、発煙筒などで合図を行う。
  • 110番と119番に通報する。(けが人がいなければ110番だけ)

当たり得のことばかりなのですが、事故を起こした当事者の方々は冷静さを欠いています。
そのため安全管理ができず、ほかの車との事故の原因になるのです。

頭をけがしていた時の対処法

「頭をぶつけていたら動かしてはいけない」

と聞いたことはありませんか?

確かに間違いではないのですが、本人は動けるのに周りの人が動くなと指示して
道路の真ん中で横たわっていたり、雨のなか濡れながら横たわっている
ということが多々あります。

場合によっては余計けが人の負担になる可能性があります。状況をよく見て、動けるのであれば安全なところに移動してもらいましょう。

そして、頭を打っているときに動かしてはいけない理由ですが、
「頭を打っていると、頚椎を痛めている可能性がある」
からなんです。

頚椎を痛めていると、大事な脊髄を圧迫して重大な後遺症の原因になります。
しかし、そういうけがをしていると、手足にしびれがあったり、動かせないことがほとんどです。
つまり、頚椎を痛めている人は自分から動こうとしません。

手足にしびれがあるいう自覚症状があるときには、絶対に動かしてはいけません。

そんなことを言うと、頭のけがは放っておいていいのか?という声が聞こえてきそうですね。

頭をけがしていても、意識があって、動けるのであれば安全な位置に動いてもらって構わないと思います。頭の中で重大な出血等が起こっていれば、まず意識がないでしょう。
意識がない方は、自分で動こうとしません。

意識がない方は、できる限り動かさない方がよいでしょう。

緊急避難の方法


たとえば

・高速道路や大通りで、どうしてもすぐに避難させたい場合
・ガソリンが漏れていて引火の危険がある場合
・車から異音や煙が出ている場合

こういう場合は緊急避難的に移動させてもいいでしょう。後続車にひかれてしまっては、助かる命も助かりません。
人手がいれば羞恥心を捨てて手伝ってもらいましょう。
自分しかいなければ、首の後ろの襟をもって引きずりながら安全な位置に移動させましょう。

まとめ

どうでしょうか。

今回は交通事故時の対応を伝えました。
気が動転しているのも無理はありませんが、後悔は先に立たず。

事故を起こしてしまった事実は変えられませんので、今の自分に何ができるかを冷静に判断して、行動してみてください。

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