「学校の朝礼で倒れる人」の不思議を徹底解明。

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こんにちは。
10年間、救急医療の最前線で活動している「救急救命士」のタケルです。
救急車に乗って5000件以上の患者対応をしてきました。

そんな私が今回お話するのは、
「学校の朝礼で倒れる人」です。

みなさんも一度は不思議に思ったことがあるのではないでしょうか。

学校の朝礼や校長先生の長ーいお話の最中に倒れてしまう人。

よく「貧血だ!」って騒いでるけど
一体どうしてなの?

今回はみなさんのそんな疑問に答えてみました。

まず初めに医学の分野における貧血と

皆さんのイメージしている貧血が違うということを確認しましょう。

医学における貧血とは(引用)

貧血とは末梢血中のヘモグロビン量が正常以下に減少した状態と定義される。

臨床検査医学会ガイドライン

一般的な言われる貧血とは(引用)

一過性の意識消失発作の結果、姿勢が保持できなくなるが、かつ自然に、また完全に意識の回復がみられること。

循環器病の診断と治療に関するガイドライン

よくわかりませんね。
実は一般的な貧血で引用したのは失神に関しての定義なんです。
簡単に分かりやすく説明すると下記の通りです。

医学における貧血・・・何かしらの原因で赤血球にあるヘモグロビンの量が減ること。

一般的な貧血・・・・・ヘモグロビンには影響がないが、何かしらの原因で脳に酸素が送られなくなった結果、失神してしまうこと。

このような違いがあります。

失神発作の原因の一つに、「血管迷走神経性失神」があります。
これは自律神経のバランスが崩れてしまい、体の血管が開いてしまうことで、脳への血流が一時的に減ってしまうことが原因です。
これが朝礼で倒れてしまう原因だったんですね。
基本的には保健室で安静にして休んでいれば徐々に良くなってくることがほとんどですので安心してください。
これからは、貧血ではなく失神といった方がいいかもしれませんね。

小学校から高校生までに多いと感じられる「失神」ですが、実は社会人の朝礼でもたびたび怒っています。子どもが急に倒れても驚きますが、大人が急に倒れるとあたりは騒然となります。

大人の場合は思わぬ病気が隠れていることもありますので、下記の記事を参考に冷静に対処してみてください。

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