こんにちは救急救命士のタケルです。
救急車で仕事しています。
なんだか身体がだるくて頭痛もする。吐き気や眩暈もあるから熱を測ってみたら39度!
ただの風邪かなと思ってたら
なんだかいつもと様子が違うな。とても辛そうな姿をみていてもたってもいられない。
そんな経験はありませんか?
まさに今その状況にいる方向けの記事です。
みなさんにもできることはありますので、慌てずしっかり対処してあげてください。
発熱時の対処法
1)安易に解熱剤を使わない。
身体が震えてガクガクするときは、まだまだ体温が上がる兆しです。身体にはいったウイルウなどをめんえきがやっつけるために体温をあげる必要があるのです。なのに解熱剤を使用してしまうと、ウイルスを倒すことができず、かえって症状を長引かせてしまいます。39度を超えてしまったら解熱させてあげましょう。
2)おでこを冷やすのはあくまで気休め。
おでこを冷やすシールはお子さんなどに好まれるので、心理的な効果はあると思います。
ですが、解熱をしたいときに効果があるのは腋の下と足の付け根を冷やすことです。
ダイソーにも売っている氷嚢を使ったり、アイスノンを使うと嫌悪感なく動脈を冷やすことができます。ビニール袋でもできなくはないですが、こぼれてしまったり、結露がすごかったり、皮膚が冷たくなりすぎて不快…なんてことになりかねません。
こうやって腋の下や足の付け根の動脈を冷やすことをクーリングといいます。クーリングの詳しい記事はこちら。
解熱剤とクーリングの大きな違いは意図的に発熱をコントロールできるところです。
クーリングであれば、39度を超えないように冷やす時間や冷たさを調整することができます。
でも解熱剤だと調整することができず、全く効果ない…なんてこともよくあることです。
もちろん、痛みの軽減や症状の改善に効果がありますので、時と場合によって使い分けてみてください。
病院へ行くべきかどうか
発熱や風邪の諸症状だけであれば、発熱のコントロールと経口補水液の接種、食欲があれば食事をとる。といった対処でかまいません。
病院を受診する際は内科が窓口になることが多いので、必ず電話をしてから病院にいくようにしましょう。
自分で少しでも歩ける場合は、病院を自己受診しましょう。
意識がなくなったり、けいれんが起きたりした場合は救急車を呼ぶ必要があります。
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