こんにちは救急救命士のタケルです。
救急車に乗って仕事をしています。
今このページをご覧になっているということは、すでに目の前で大事なお子さんがけいれんを発症していることかと思います。
初めてのけいれんであれば、恐ろしいほどの不安に押し潰されそうになる気持ちはみんな同じです。
まずはお父さん、お母さん、または家族の皆さんが落ち着きましょう。急いでいるのは承知です。すぐにできることをお伝えします。
けいれん中に両親ができる5つのこと
※スマホで動画をとっておくのがおすすめです。
1)けいれん時間を計測。
2)腕が突っ張るようなけいれんなのか、バタバタするけいれんなのかを見定めましょう。
3)嘔吐があるかもしれません。右むきに寝かせて回復体位を作ってください。
4)顔色が青白くなったり、短時間で何度もけいれんを繰り返すようであれば、迷わず救急車を呼んで構いません。
5)おおよそ2〜3分程度でけいれんが治ることが多いですので、歯がゆいとは思いますが頭をぶつけたりしないように障害物を退けるなどをして様子を見てあげてください。
けいれん後の様子
けいれんは治ってきましたか?
けいれんが治った後、普段と様子が違うと思います。呼びかけても反応がなかったり、目線が合わなかったり。
そんな姿を見たらもっと不安ですよね。
でも、慌てなくて大丈夫です。
けいれんの後は一時的な昏睡状態になることが多いです。そのまましばらく様子を見てあげてください。※詰まらせる可能性があるので、ミルクや水を決して飲ませないでください。
意識が戻らないようであれば病院に行きましょう。子どものけいれんでは小児科が見てくれます。
夜間であれば、「地域名+夜間小児科」で検索すると当番医が出てきます。
ですが、病院にいく前には必ず電話で受診ができるかどうかを確認してください。
病院に行っても門前払いされるケースもあります。
病院へ行く準備
病院にいく際の準備品は以下の通りです。
①健康保険証と乳児医療などの受給証
②母子手帳
③普段飲んでいる薬の手帳
④必要な分だけのお金
⑤お子さんの着替えやオムツ、靴、ミルク
上記の物をひとつの袋にまとめておくと、慌てて忘れてしまうということはないでしょう。
最後に
ここまで読まれていてどうでしょう
お子さんの様子は少し落ち着きましたか?
お子さんのけいれんでは発熱を伴うことが多いです。はっきりとした原因は未だ解明されていませんが、脳の発達が未成熟なために発症すると言われています。
普段通りの様子に戻れば、翌日小児科を受診するのもいいかもしれません。ですが今晩は近くで様子を見てあげてください。
2回以上連続してけいれんする場合や意識が戻らない場合は救急車を手配して病院を受診しましょう。
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